言葉なんかおぼえるん
じゃなかった
言葉のない世界
意味が意味にならない
世界に生きてたら
どんなによかったか
田村隆一の『帰途』の一部分。
けっこうな衝撃を受けた。
言葉なんか知らんかったらこんなぐずぐず考えたりしなかっただろうに。
たぶん、鬱っていうのはない。
本能だけで生きる人間以外の動物たちは強い。
目の前に起こる全ての事象を抗うことなく受け入れる。
強いとか受け入れるとかではないか。
あるがままなだけ。
受け入れるよりも抗うことばかりの人間の潔悪さ。
うんざりだ。
言葉なんか知らんかったらよかったのに。