2011-11-14 彼 わたしの「城」の一つは彼だ。 彼にとっての「城」の一つはわたしだ。お互いに「城」の入口を探してぐるぐると周りを回っている。 入口を見つけたと思ってもそこから中に入っていけない。 昔の彼は入口を探しもしなかった。 それを非難し未だに扉をわたしは開かないでいる。入ってきてほしいが、扉が開かれるのを待ってばかりいる彼に苛立ち、開きかけては閉じるの繰り返し。